保定トレーニング

保定トレーニング

保定トレーニングは動物病院で看護師として働いていた時に思いつきました。

私が勤めていた病院では保定と言って診察台の上で院長先生が診察しやすいようにワンちゃんの動きを止めて診察する方法を採用していました。

保定は関節技のような技法で診察中に暴れずに患部を診察、処置するために看護師が補助していました。

その時、色んなワンちゃんの診察を補助していると、診察中に高い台の上で初めて触られる私たちに、怯えるワンちゃんもいれば、友好的な子、余裕たっぷりな子もいることに気付きました。

基本的に病院へは具合が悪くて余裕がない時に訪れます。そんな余裕がない時に馴染みのない人に体を預ける事が出来る情緒の安定したワンちゃんは素晴らしい育て方を成された子だと感じました。

そこで私は、保定を取り入れた全身を触るトレーニングを実施すれば将来起こりうる問題行動や様々なお困りのシーンに余裕たっぷりで対応出来るワンちゃんに育てられる事を考え付きました。

この保定トレーニングは私のトレーニング法の大きな軸になっています。

この保定トレーニングを習得する事で体のどこでも触れられるようになります。

習得すると体中のブラッシングや日々のお手入れ、耳掃除、爪切り、首輪やハーネスの着脱、服の着脱とお困りのシーンをワンちゃんもご家族も余裕を持って行う事が出来ます。